このブログでは、LINE Research Platform × 博報堂共同研究プロジェクト『若者インサイトラボ』の調査結果を発表しています。

第5回目は、3月3日~10日に実施した「卒業旅行」に関する調査についてご紹介します。


①卒業旅行に行く人の割合は増加傾向。今や大学/専門/短大/院生の3人に2人が卒業旅行に

今年度学校を卒業する予定の人に卒業旅行にすでに行ったかどうかを調査したところ、大学/専門/短大/院では60%、高校/高専では24%、中学では37%の人がすでに今年度卒業旅行に行っていました。アンケートを実施したタイミングが3月上旬(3日~10日)だったので、実際はさらに多くの人が卒業旅行に行くものと思われます。

今年度卒業旅行に行った人の割合

※以降、この記事では「大学/専門学校/短大/大学院」のことを「大学等」、「大学生/専門学校生/短大生/大学院生」のことを「大学生等」と表記します

現在20~50代の人に過去の卒業旅行経験を聴いたところ、卒業旅行に行った人の割合は大学等卒業時も高校/高専卒業時も大きくなってきていることがわかりました。今の20代の3人に2人は大学等卒業時に卒業旅行に行っています。卒業旅行というイベントが世代が進むにつれて普及しつつあるようです。

卒業時に卒業旅行に行った人の割合


②大学/専門/短大/院生の卒業旅行は浅く広く「ソーシャル化」する傾向

ここでは、大学生等の卒業旅行のトレンドを見ていきます。
まず卒業旅行1回あたりの予算について見てみると、最近になるにつれてだんだん下がってきており、卒業旅行が「安」化している傾向が見られます。

大学等の卒業旅行1回あたり予算

次に卒業旅行の行き先のトレンドについて見ると、国内派の割合は現在40代の当時を底として微増しています。
逆に微減している海外派について行き先の内訳を見てみると、アメリカ・カナダ、ヨーロッパの人気が低下する一方でアジア人気が増えてきており、卒業旅行の「近」化が進んでいることがわかります。

大学等の卒業旅行の行き先

卒業旅行の回数についても変化が見られます。最近になるほど卒業旅行に複数回行った人の割合が増えてきていて、「多」化している様子が見られます。

大学等の卒業旅行複数回行った人の割合

卒業旅行に誰と一緒に行くかも見てみると、「一番仲のいい友だち/グループ」と行く割合が減少傾向にあり、代わりに「同じクラブ活動やサークルの人」「恋人」「地元の友だち」と行く割合が増加傾向にあります。

大学等で一緒に卒業旅行に行く人

大学等今年度卒業生の一緒に卒業旅行に行く人

このことを卒業旅行の「安・近・多」化と合わせて考えると、大学生等の卒業旅行は近場で費用・日程を抑える代わりに複数のコミュニティとそれぞれ個別に旅行に行くようになっていて、「狭く深く」から「広く浅く」へ、「一番仲のよい友だちグループとの濃い体験」から「よりソーシャルな役割を果たすイベント」へとその役割が変化してきているものと考えられます。

大学等今年度卒業生の卒業旅行先を選んだ決め手


③高校/高専生の卒業旅行は「SNS映え」志向に支えられTDR/USJ人気が上昇

高校/高専の卒業旅行のトレンドを見ていきます。
卒業旅行の行き先として「東京ディズニーリゾート(TDR)」または「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を選んだ人の割合が増加していることがわかりました。卒業旅行に行く高校/高専生の約4割が卒業旅行の行き先としてTDR/USJを選んでおり、定番化してきていると考えられます。

高校高専の卒業旅行の行き先

今年度の卒業生について見ると、卒業旅行の行き先を選んだ決め手として「SNS映え/写真映え/友だちに自慢できそう」は全体では上から4番目の理由(13%)となっているところ、TDR/USJを選んだ人に絞ると上から2番目の理由(27%)として挙げられていることがわかりました。
TDR/USJは、SNSやコミュニケーションを通じて友だち同士で卒業旅行の楽しさを共有し合う格好の場として選ばれている様子がうかがえます。

高校高専の卒業旅行の行き先選びの決め手


④一方で、卒業旅行を断念する理由として経済的理由を挙げる人が増加傾向。奨学金利用中の大学/専門/短大/院生で特に顕著

一方、大学生等でも高校/高専でも「経済的に余裕がなかった」ために卒業旅行をあきらめる人の割合が以前に比べて増加していることがわかりました。
卒業旅行をあきらめた理由として「卒業後のためにお金をとっておきたかった」の割合も同様に増えています。

卒業旅行に行かなかった理由

先に見たように学生全体で見れば卒業旅行に行く人の割合は増えていることから今の学生は卒業旅行自体への意欲は増していると考えられますが、しかし学生の経済事情がその意欲の伸びに歯止めをかけてしまっている状況であると言えそうです。

さらに、大学生等の卒業旅行と奨学金の利用状況との関係を見てみました。

まず大学生等の奨学金利用状況ですが、今年度卒業予定の大学生等の44%が現在何らかの奨学金を利用しているようです。

今年度大学等卒業生の奨学金利用状況

卒業旅行に行かなかった人の割合を奨学金の利用有無で比べてみると、奨学金を利用していない人では35%にとどまるのに対し、奨学金を利用している人では47%と12ポイントも高い数字になっています。

今年度大学等卒業時に卒業旅行に行った割合 奨学金利用有無別

実際、奨学金を利用している大学生等は卒業旅行を断念した理由として「経済的に余裕がなかった」「卒業後のためにお金をとっておきたかった」を挙げた割合が奨学金を利用していない人に比べて高く、「アルバイトで忙しかった」の割合も同様に高い結果となっています。

大学等卒業時 卒業旅行に行かなかった理由 奨学金利用有無別

奨学金については返済困難者が増加するなど一部で社会問題化していますが、大学生等の厳しい経済事情が卒業旅行という一大イベントにも影を落としていることがあらためて浮き彫りとなる調査結果となりました。


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【調査について】
  • LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
  • 調査対象:日本全国 15~59歳男女
  • 実施時期:2017年3月3日~10日
  • 有効回収数:事前調査31,982s、本調査3,554s
  • 性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

【若者インサイトラボについて】
LINE株式会社と博報堂ブランドデザイン若者研究所が、スマホをキーに若者のリアルな生態を解明するためスタートした共同プロジェクト。
国内で6,600万人(MAU)の豊富なユーザー基盤を誇り、国内最大級かつアクティブ性の高いスマートフォン調査パネル(約900万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2017年3月時点)を保有するLINEと、若者のインサイトについて長年研究を続けてきた博報堂ブランドデザイン若者研究所が、共同で調査研究を実施、公開していきます。
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このブログでは、LINE Research Platform×博報堂共同研究プロジェクト『若者インサイトラボ』の調査結果を発表しています。

第4回目は、1月23日~24日に実施したバレンタインに関する調査についてご紹介します。
 


①バレンタイン価値観・・・若者は「楽しみ」。大人は「感謝を伝える良い機会」としながらも、負担感も
  • 全体で最も高かったのは「バレンタインは、日頃の感謝を伝える良い機会だ」。
  • 女性は、10代・20代は、おくりものをすることを楽しんでいる様子だが、
    30代以上になると「義理チョコの習慣がなくなってほしい」・「周りがやっていなかったら参加しない」が上位に。
  • 特に積極的に楽しんでいる様子なのは、10代女性。
    「おくりものをするのが楽しみ」よりも「何かをもらうのが楽しみ」が高く1位。
    また、「何かをもらうのが楽しみ」は男性よりも高い45%。
  • 男性は、20代までは「もらうのが楽しみ」だが、
    30代で(職場での義理チョコが増えるためか)「お返しに困るのでできればもらいたくない」が並び、
    40代以降では負担に感じる人の方が多くなる。
①バレンタイン意識


②おくりものをする相手・・・10代女性は、同性の友達同士で友チョコ!
  •  先の結果と合わせると、『10代女性は同性の友達とチョコをおくりあう』イベントとして楽しんでいることがわかる。
  • 30代以上になると、おくる相手は家族が中心となる。
  • 男性は、7割前後が「誰にもおくる予定なし」ではあるが、
    大学生以上になると、恋人または配偶者へおくりものをする人が2割くらい存在する。
  • いずれの年代でも、「片思い中の好きな人」は上位にあがってこず、むしろ下位グループという結果。
②おくる相手

    ③おくるもの・・・相手に関わらず、やっぱりチョコが定番!若者は手作りチョコ
    • 若い女性は相手が誰でも手作りチョコ・お菓子をおくるが、社会人になると買うようになる。
    ③おくるもの

     ④バレンタインの予算
    • 特に「恋人」・「好きな人」への贈りものにお金をかける。
    • 「自分」が2番目に高い結果に。(バレンタインで誰かにおくりものをすることを言い訳に!?)ちょっとした贅沢を楽しんでいるのかもしれない。
    ④予算

    ⑤義理と本命の境界線・・・おくる側と、もらう側の意識ギャップあり!メッセージにハートが入っているからといって本命とは限らないの要注意!
    • おくる側で1位の「手作りチョコやお菓子」は、もらう側では4位の位置。
      手作りチョコを渡しても、もらう側は本命だと思わないことがあるようである。
    • 一方、もらう側の3位「メッセージの中にハートを入れる」は、おくる側では最下位。
      ハートが入っているからといって、おくる側は本命とは思っていない可能性もあるようだ。
    • もし、「手作りチョコ」を、「手紙やカード」と一緒に、「2人きりの状況で」渡されたら、もしかするとそれは本命かもしれない!?
    ⑤本命⇔義理


    ⑥告白・・・バレンタインに好きな人に渡す予定の女性のうち「4割」は、告白待ち!
    • 好きな人に渡す人は、中高生では「9%」いる。
    • 好きな人に渡す予定の女性のうち、4割が「気持ちを察して告白してきてほしい」派。
    ⑥好きな人からのお返し

    ⑦もらったら嬉しいもの
    • 本命としてもらったら嬉しいもの1位は「手作りチョコ」。
    • 義理でも、「500円未満のチョコ」が1位に。値段に関わらずチョコがもらえたら喜んでもらえるようだ。
    ⑦もらったら嬉しいもの

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    【調査について】
    • LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
    • 実施時期:2017年1月23日 ~24日
    • 有効回収数:5,337s
    • 性別年代構成比を市場にあわせてウェイト調整

    【若者インサイトラボについて】 
    LINE株式会社と博報堂ブランドデザイン若者研究所が、スマホをキーに若者のリアルな生態を解明するためスタートした共同プロジェクト。
    国内で6,600万人(MAU)の豊富なユーザー基盤を誇り、国内最大級かつアクティブ性の高いスマートフォン調査パネル(約850万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2017年2月時点)を保有するLINEと、若者のインサイトについて長年研究を続けてきた博報堂ブランドデザイン若者研究所が、共同で調査研究を実施、公開していきます。
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    LINE Research Platformとは?

    LINEの豊富なユーザー基盤を元に、国内最大級かつアクティブ率の高いスマートフォン調査パネルを保有するユーザーリサーチプラットフォームです。

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