このブログでは、LINE Research Platform × 博報堂共同研究プロジェクト『若者インサイトラボ』の調査結果を発表しています。

今回は2017年7月10日~11日に実施した「フェイクニュース」に関する調査について全3回でご紹介する記事の2回目です。 ※リンク→第1回記事第3回記事

③ニセ情報書き込み/シェア経験がある人の一部は情報の正しさに無関心

自分でニセ情報を書き込んだり/シェアしたりした経験を持つ人の中には、SNSでシェアしたい情報の内容が正しいかどうかに対して無関心な人がいることがわかりました。「『SNSでシェアしたい』と思った情報が本当に正しい情報なのかよくわからないときにどうするか」という質問の回答を見てみると、「情報の内容が正しいかどうかは気にせずシェアする」と答えた人の割合が、ニセ情報書き込み/シェア経験なしの人では4%にとどまるところ、経験ありの人では15%にまで増えるという結果でした。

SNSでシェアしたい情報が真偽不明のとき取る行動

SNSをはじめネット上のコミュニケーションでは細かいことなんて気にせず気楽に気軽に行いたいという志向がその背景にあるのかもしれません。

④ニセ情報は、人間関係を思い合う心のスキマから拡散する

①の項で「ネットのオープンな場で友人・知人がニセ情報を信じ込んで他人にシェアしていたのを見たことがある」人が全体の34%いることを示しましたが、その経験を持つ人に「誤りであることを指摘したかどうか」も合わせてたずねてみたところ、79%が「指摘したことはない」と回答しました。

「友人・知人のニセ情報シェア」目撃時それを指摘したことがあるか

友人・知人がニセ情報をシェアしているのを見てもなぜ指摘しないのでしょうか。指摘しない理由を自由記述で回答してもらったところ、理由として最も多く挙がったのは「人間関係のトラブルや面倒を避けたい/関わりたくない」(46%)でした。

友人・知人がニセ情報をシェアしているのを見ても指摘しない理由【自由回答】Top3

他人の発言や主張を訂正するのはとてもエネルギーのいることですし、人間関係が悪化するリスクをともなうことでもあります。SNSにはこうした「人間関係上の機微」の間をすり抜けてニセ情報が拡散していきやすい側面があるのかもしれません。

さらに別の側面もありそうです。対面かつリアルタイム(同期的)のコミュニケーションであれば、表情や声色、抑揚、話すスピード、間(ま)といった様々な手段を用いて相手を傷つけずに発言の誤りをフォローできる余地があります。しかし、SNSでは多くの場合が文字ベースかつ非同期のやりとりであり使える手段が限られるため、自分の思いや意図を相手と共有することが相対的に難しい側面があるでしょう。


今回はここまでです。次回(第3回)記事もご覧ください!


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【調査について】
  • LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
  • 調査対象:日本全国 12~69歳男女
  • 実施時期:2017年7月10日~11日
  • 有効回収数:3,705サンプル
  • 性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

【若者インサイトラボについて】
LINE株式会社と博報堂ブランドデザイン若者研究所が、スマホをキーに若者のリアルな生態を解明するためスタートした共同プロジェクト。
国内で7,000万人(MAU/2017年6月時点)の豊富なユーザー基盤を誇り、国内最大級かつアクティブ性の高いスマートフォン調査パネル(約1,000万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2017年8月時点)を保有するLINEと、若者のインサイトについて長年研究を続けてきた博報堂ブランドデザイン若者研究所が、共同で調査研究を実施、公開していきます。
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