昨今、世界的に注目されているシェアリングエコノミーに関して、今回はC to Cのシェアリングサービスにフォーカスを絞り調査を実施しました。当ブログではその調査結果についてご紹介します。
    はじめに、C to Cのシェアリングサービスの利用経験率から見ていきましょう。メルカリやフリル(現ラクマ)のような個人間のモノの売り買い(フリーマーケット)の利用経験率は、男性で22%、女性28%なっていますが、家や駐車場などの空間シェア、自動車のシェア、ライドシェア、スキルシェアなどの比較的新しいタイプのサービスでは、利用経験率は0~2%という結果でした。また、これらのC to Cのシェアサービスを利用したことのない人が70%を超えていることを考えると、C to Cのシェアリングサービスはまだまだ導入期にあると言えます。

図1


②需要と供給の規模が大きいのはCD・本、駐車場、買い物代行、話し相手など。但し、全体的には需要者が不足していて、ニーズ喚起が出来ていない状態

   続いて、C to Cシェアサービスの利用意向ですが「モノ」と「スキル・労力」に分野を分けても利用意向にはほとんど差がなく、供給側の利用意向は60%強、需要側の利用意向は50%弱という状況でした。
   細かいカテゴリー別の「有料で提供してもよいもの(供給)」、「有料で提供して欲しいもの(需要)」の結果ですが、【モノの提供】で供給者・需要者の両方でボリュームが見込めるカテゴリーは、「CD・本」、「駐車場」、「自転車」などで、同様に【スキル・労力の提供】では「買い物代行」、「話し相手」となっています。
  ただし、全体的に供給者側のニーズが需要者側のニーズを上回っており、C to Cのシェアサービスを活性化させていくためには供給者側よりも需要者側のニーズ喚起していくことが必要と言えます。

図2

図3


  需要者側としてこれらのC to Cのシェアサービスを利用したくない理由としては、「個人情報の提供」と「見知らぬ人とつながる危険性」が、モノやスキル・労力のシェアにおいて共通して挙がっています。個別にみると、モノのシェアでは「提供者がどのような人かわからない」、スキルや労力のシェアでは「私物の盗難・紛失・破損などでトラブルになりそう」という懸念が最上位に挙がっていますが、いずれにせよ、信頼できる人物ということが担保されていて、トラブルなく安心して利用できるということが、需要者側を増やすためのベースの要素になってきそうです。

図4

おわりに

  C to Cのシェアリングサービスには約70%の人が利用経験がなく、また、「個人からは有料でモノとスキル・労力のどちらも提供して欲しいものがない」と回答した人も40%ほど存在しています。そのため、C to Cのシェアリングサービスが普及するまでにはもう少し時間がかかりそうです。そして、C to Cのシェアリングサービスの利用するうえでは「個人情報の提供」と「見知らぬ人とつながる危険性」が主なハードルとなっていることが分かりました。 今後はこれらの懸念を取り除きつつ、利用シーンの明確化やニーズ喚起を行なうことでサービスが活性化することが期待できます。これからも様々なサービスが登場してくることが予想され、面白い分野になりそうですね。


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【調査について】
  • LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
  • 調査対象:日本全国 13~79歳の男女
  • 実施時期:2018年1月18日~26日
  • 有効回収数:49,718サンプル
  • 性別構成比を市場にあわせてウェイトバック
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