長く続いた休校期間や分散登校を経て、少しずつ「新しい生活様式」での高校生活が軌道に乗りつつある今日このごろ。でも、もうすぐ始まる夏休み、今年はどうなるの?みんなどう思ってる?全国の高校生に緊急リサーチしてみました。

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◆Topics◆

1.去年(2019年)と今年(2020年)ではどんな違いが?高校生の夏休み事情
2.例年より短い夏休み、JK・DKはどんなキモチ?


1.去年(2019年)と今年(2020年)ではどんな違いが?高校生の夏休み事情

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昨年2019年の夏休み期間は、全国的に「7月20日~9月1日」が最も多い結果となりました。九州と中部では、8月1日以降の開始と少し遅いように見えますが、7月20日と8月1日スタートで分散している傾向があり、都道府県や学校によって開始日が少し異なるのかもしれません。夏が比較的過ごしやすい「北海道」と「東北」は他エリアと比較すると短い夏休みとなっています。

今年2020年の夏休み期間について聞いてみると、全国では「8月1日~8月23日」の期間が多く、昨年と比較して夏休みの始まる日が全国的に後ろ倒しになっていることがわかりました。6月頃まで続いた休校の影響が大きいようです。
あまりエリアのばらつきは少なく、終了日が8月16日または23日という結果となっています。
どのエリアも夏休みは短縮傾向ということがわかります。

2.例年より短い夏休み、JK・DKはどんなキモチ?

全国的に夏休みが短くなっているという状況をふまえ、高校生たちがどんな気持ちでいるか生の声を聞いてみました。全体的に新型コロナウイルスの影響で仕方がないという理解をしつつも、残念、寂しいという声が多くみられました。

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1年生にとっては、高校生になってから初めての夏休み。
中学の卒業式も高校の入学式も開催されるかどうかという状況の中で新学期を迎えたものの、休校期間が長引き、オンライン授業や課題提出など相当イレギュラーな形でスタートした高校生活だったと思います。そのため友達作りや部活動が満足にできない、もしくはどの部に入るかすら決められないという人もちらほら。
近隣の学校でありながら夏休みの期間が異なるという場合もあり、他校の友人と予定が合わないという声もありました。また、夏休みそのものが短いので予定していたアルバイトができないなど、不安な声もありました。


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2年生は高校の中心的存在としてさまざまなイベントに注力するのが楽しい時期ですが、文化祭や体育祭など楽しみにしていた行事が中止や縮小、延期になるなど、残念に思っている人も多いです。
また友人や恋人と過ごす時間が少ない部活の合宿が中止になった、大学受験前のオープンキャンパスへ行く機会がなくなったなど、例年とは異なる過ごし方をしなければならないことへの物足りなさを感じている様子です。
ほかにもマスクを着用しながらエアコンのない教室で授業を受けなければならないなど、暑さに対する懸念をあげている人もいました。



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3年生は高校生活最後の年であることから「勉強の時間が足りない」「学校のカリキュラムが終わらないので仕方がない」など、受験に対する焦りの声が多く寄せられました。
一方、部活動最後の地方大会がなくなってしまったり、文化祭など高校最後のクライマックス的なイベントがなくなったり、部活も思うようにできないまま引退することになるなど、高校最後の夏の思い出作りが思うようにできないことへの無念さを感じます。
受験生だから仕方がない、そもそも遊べなかったかも、と思いなおす声もあり、高校生なりに状況を受け入れて前を向いている様子もうかがえます。

1年生にとってはスッキリとスタートできない高校生活への焦り、2年生にとっては思っていた夏を楽しめない残念さ、3年生にとっては受験のプレッシャーや最後の夏の思い出を作れない無念さ、そんな学年ごとのもどかしさが伝わる結果となりました。

今年の夏は高校生もそのご家族も、多くの人がこれまでと違う夏休みとなることと思います。確かに典型的な形ではないかもしれないし、制約もあることと思いますが、お友達や好きな人やご家族との時間、趣味に打ち込むことなどの、有意義さや深さには変わりありません。学生時代の思い出としてぜひ夏休みを楽しんでくださいね。

【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:高校1年生~3年生男女
実施時期:2020年7月3日~7月4日
有効回収数:1056サンプル
※都道府県構成比を市場にあわせてウェイトバック

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