災害などの緊急時に、みんな家族や友だちとどのように連絡を取り合っているのでしょうか。また、学校や職場などで活用している状況確認の手段とは?今回は、緊急時の連絡方法や、職場・学校・自治体などの対応方法について調査しました。

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◆Topics◆

1.「家族や友だち」との連絡方法は、LINE、電話が上位
2.「職場・学校・自治体」による今後の連絡方法、LINEやSMS/MMSの活用も期待

1.「家族や友だち」との連絡方法は、LINE、電話が上位

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災害などの緊急時、家族や友だちとお互いの状況を確認するときの方法について聞きました。

総合1位は「LINEのメッセージ」で約8割。全ての年代でも8割を超えていました。
2位は「電話による通話」で、全ての年代で6割前後。3位は「SMS/MMSのメッセージ」、4位は「メール」という結果になりました。「SMS/MMSのメッセージ」の利用は若年より30~50代に多く、「メール」も年代が高いほど利用する人が多くなります。
5位の「災害用伝言ダイヤル」は、全体では2割台ですが50代では約3割と他の年代より高くなっています。6位の「SNS (Twitter、Instagramなど) への投稿やDM」は10~20代では約3割と高め。10代では、LINEや電話に次いで3番目に多い連絡方法となっています。

LINEや電話は年代に限らず割合が高く、若い年代ではSNS、上の年代ではメールの割合が高いことがわかりました。ふだんから使い慣れている連絡方法を選ぶ傾向があるのかもしれませんね。


2.「職場・学校・自治体」による今後の連絡方法、LINEやSMS/MMSの活用も期待

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災害などの緊急時に、職場・学校・自治体があなたや家族の状況を確認するために【現在行っている連絡方法】と【今後(も)行ってほしい連絡方法】について聞きました。

まず、職場・学校・自治体が【現在行っている連絡方法】をみてみましょう。
TOP3は「電話による通話」、「メール(※職場で使っているメール含む)」、「LINE(メッセージや公式アカウント)」で、それぞれ3割を超えました。4位は、「SMS/MMSのメッセージ」で2割弱。「電話」が最も多いものの、「メール」、「LINE」、「SMS/MMS」といったテキストでの連絡方法も上位に挙がっています。5位以降は、「災害用伝言ダイヤル」、「SNS (Twitter、Instagramなど)」、「家への訪問/見回り」、「インターネットの掲示板サービス」、「自治体の広報誌・回覧板・掲示板」などが1割前後で続いています。

それでは、【今後(も)行ってほしい連絡方法】はどうでしょうか?
全体的にさまざまな手段で連絡をしてほしいと思っている人が多いことがわかりますが、TOPは「LINE」で、約5割となりました。LINEの月間利用者数は8600万人(※1)、利用率は15~69歳人口の中で9割弱(※2)となっており、みなさんの手元にある緊急ツールとしての役割を果たせる規模となっていると言えるでしょう。
2位、3位は僅差で「電話」、「メール」と続き、現在すでに行われている方法が上位となり、引き続き続けてほしい連絡方法であることがわかります。次いで「SMS/MMS」、「災害用伝言ダイヤル」と続きます。また、実際に会うことで安心感につながる「家への訪問/見回り」という要望も、2割弱ありました。

今後(も)行ってほしい連絡方法の年代別の傾向として、「SNS (Twitter、Instagramなど)」の割合が特に10~30代で高くなっています。また、「災害用伝言ダイヤル」は20代以上で要望が高い傾向がありました。NTTが実施している体験利用や学校での体験期間など、利用方法や手順を確認する機会なども設けられており、災害時の連絡方法として根付いてきているのかもしれません。
※1.2020年9月時点
※2.総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の訪問留置調査の結果より(https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000094.html

緊急時にさまざまな連絡手段があるのは心強いもの。いざというとき慌てずに行動できるよう、ふだんからどんな方法で連絡を取り合うか、家族や友だちと話し合っておくとよいかもしれません。

【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2021年1月25日~27日
有効回収数:5252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります

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