新年度が近づき、新しい生活をきっかけに、家計をはじめお金について見直してみる方もいるのではないでしょうか。今回は「貯金」の実態と、「資産形成」への意識と方法について、全国の56万人にアンケートをした結果をご紹介します。

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◆Topics◆

1.貯金をしている人は約7割、貯金額は「50万円未満」がもっとも多い
2. 「資産を増やしたい」と思う人の割合は若い年代で高い傾向
3.資産を増やすアクション、貯金と節約の次は?男女別で違いが


1.貯金をしている人は約7割、貯金額は「50万円未満」がもっとも多い

現在、ご自身が貯金をしているかどうか聞いたところ、貯金している人は全体の72%でした。貯金していない人は1割弱と多くの人が貯金をしていることがわかります。
年代別にみると、各年代で貯金をしていると回答した人は7割弱~8割でした。また、年代が上がるにつれて「答えたくない」と回答した人の割合は増えていました。

1_貯金有無



※【3/15 追記】グラフ内に貯金している年代別の割合を追加して更新しました。

では、貯金額についてみてみましょう。
貯金している人の中で最も割合が高かったのは、「50万円未満」で、全体の約3割。60代以外のすべての年代で「50万円未満」の割合が一番高くなっています

10代では「しているが金額はわからない」という人の割合が他の年代よりも高く、2割でした。お年玉を貯金しているけれど自分で管理していない、という人も多いのかもしれません。
また、10代では「50万円未満」は6割を占めますが、20代になると4割になり、50万円以上の割合もぐっと増えてきます。30代以降では100万円以上が過半数を超え、貯金額が多い人の割合が増えていくことがわかります。
また、貯金額が「1000万円以上」のボリュームは年代が上がるにつれて高くなり、60代では約2割となりました。
2_貯金金額



2. 「資産を増やしたい」と思う人の割合は若い年代で高い傾向

次に、みなさんの資産形成への意識をみてみましょう。
お金や資産を増やしたいと思うかどうかを聞いたところ、「とてもそう思う」、「そう思う」を合わせた「お金や資産を増やしたい意向がある人」の割合は8割でした。
若い年代ほど、お金や資産を増やしたいと思う人の割合は高くなり、20代では約9割にのぼります。特に女性20代で「とてもそう思う」と回答した人の割合が高く、約7割となっています。若い年代向けに資産形成についてのセミナーや勉強会も活発に行われていますが、これからのライフステージの変化(結婚、転職、出産など)に備えて「資産を増やしたい」と思う気持ちが強くなるのかもしれませんね。
3_資産形成への意識




3. 資産を増やすアクション、貯金と節約の次は?男女別で違いが

多くの人がお金や資産を増やしたいと思っていることがわかりました。
資産を増やすにはどのようなことをすればよいと思うかを聞いたところ、「貯金をする」と「節約をする」が約5割となり、他の項目に比べて高い割合となりました。
それに次いで「資産運用/投資をする」が約3割と続いています。昨年実施した調査と比較してみてみると、4ポイント上昇しています。また、「投資ができるアプリ」の認知率と利用率は年々上昇していましたが、「資産運用/投資」に興味を持ち、資産を増やしていきたいという人が徐々に増えてきているようです。

4_資産形成の方法



男女別の傾向を見てみると、「貯金をする」「節約する」が男女ともに1位、2位とそれぞれ上位となっており、男性では4割強。女性では6割弱となっています。

3位以降では、お金や資産を増やすための考え方について男女で傾向の違いがみられました。
男性では3位が「資産運用/投資をする」で、特に男性30代で高い傾向でした。続く「いまの仕事で収入を増やす」は男性20-30代で高くなっており、いまの仕事により注力して収入UPにつなげようという意気込みの表れかもしれません。5位の「副業をする」は男性30代で高い傾向でした。

一方、女性では「いらないものを売る」が2割強で3位。若い年代ほど割合が高い傾向でした。ブランド品から日用品まで、いまではフリマアプリやリサイクルショップなどで気軽に取引をすることが可能ですね。4位は「アルバイトやパートをする」で2割強、こちらも年代が下がるほど割合が高くなっています。男性で3割強だった「資産運用/投資をする」が女性では約2割で5位。女性の中では30代で高い結果でした。

5_男女別資産形成の方法TOP5


貯金をしている人は比較的多く、また資産を増やすためにはまず貯金や節約という傾向もみられました。 同時に資産形成・資産運用 (投資) への意識が上がってきており、投資ができるアプリの認知、利用率も年々上昇しています。
社会の状況やサービスの向上などにより、資産運用・資産形成への意識に変化が出てきているのかもしれません。
今後もLINEリサーチでは定点でお金・資産にかかわる意識と実態を追ってまいります。

2020年の調査の別記事はコチラから

2019年の調査の結果はコチラから


【調査について】

2020年12月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 男女
実施時期:2020年12月21日~12月25日
有効回収数:560,620サンプル
集計対象:有効回収数の中からランダム抽出した男女15-69歳の48,648サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

2019年12月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 男女
実施時期:2019年12月21日~12月25日
有効回収数:576,670サンプル
集計対象:有効回収数の中からランダム抽出した男女15-69歳の48,851サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

【調査データの引用・転載について】

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