毎年さまざまな人気作品が登場していますが、イマドキ高校生はふだんどのくらいマンガを読んでいるのでしょうか。どんなときにマンガを読む?ハマっているマンガは?など、イマドキ高校生のマンガ事情に迫ります。

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◆Topics◆

1.ほぼ毎日マンガを読む高校生は3割。週1日以上も約6割と多数
2.高校生は家にいるときや、スキマ時間にマンガを楽しむ
3.高校生が読むマンガ雑誌は?男女ともに「週刊少年ジャンプ」がTOP
4.今年のTOPは「呪術廻戦」!2位以降は男女で好みがわかれる

1.ほぼ毎日マンガを読む高校生は3割。週1日以上も約6割と多数

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はじめに、高校生がふだんどのくらいマンガ(※)を読んでいるか聞きました。
※コミック・マンガ雑誌など、紙の本や電子書籍すべて含める

「マンガはまったく読まない」という高校生は18%と少数派。8割以上の高校生は多かれ少なかれ、ふだんマンガを読んでいます。頻度について、全体TOPは「ほぼ毎日読む」で3割。「週1日以上読む(※)」人は、全体の6割近くいました。
※「ほぼ毎日読む」、「週4~5日読む」、「週2~3日読む」、「週に1日読む」の合計

学年別では、「週1日以上読む」人は3年生と比べて1〜2年生に多く、特に高1JKでは65%と高めでした。男女での差は特にみられませんでした。


2.高校生は家にいるときや、スキマ時間にマンガを楽しむ

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「マンガはまったく読まない」と回答した人以外に、「ふだん、どんな時にマンガを読んでいるか」聞きました。全体TOP2は「暇なとき/何もすることがないとき」、「家でくつろいでいるときに」で、それぞれ約6割でした。男女ともに5割を超えていますが、特にJKは6割超と高い割合です。
全体3位の「寝る前、ベッドやふとんなどの中で」はJKで4割超。就寝前にマンガを読みながらのんびりくつろぐ...そんな様子がうかがえます。4位以降は「勉強の休憩中/合間に」、「待ち時間に」、「通学中/移動中に」といった回答が続き、「スキマ時間」にマンガを読む人が多いことがわかります。

各回答の割合はDKよりもJKのほうが高いものが多く、JKは多くのシーンやタイミングでマンガを読んでいる様子です。一方、DKでは「学校の休み時間」にマンガを楽しむ人の割合がJKと比べて高い傾向がみられました。DKは「学校でのスキマ時間」に読んでいるのかもしれませんね。
またグラフにはありませんが、「友達の家で読む」という人は1年生に多く、特に高1DKで多い傾向にありました。


3.高校生が読むマンガ雑誌は?男女ともに「週刊少年ジャンプ」がTOP

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イマドキ高校生はどんなマンガ雑誌(※)を読んでいるのか聞きました。
※紙・電子を問わず「週刊〇〇」や「月刊〇〇」のように、1冊の中に複数の作品が掲載されているもの

すると、ふだん【マンガ】を読んでいると回答した高校生のうち、「【マンガ雑誌】は読まない」という人が全体で55%と過半数。DKよりもJKのほうが「読まない」という人の割合がやや高く、DKのほうがマンガ雑誌を読んでいることがわかりました。

では、マンガ雑誌を読む高校生にはどの雑誌が人気なのでしょうか?男女ともにTOPは「週刊少年ジャンプ」で、2位以下と大きく差をつけ圧倒的な人気です。JKは2位が「りぼん」、同順で「別冊マーガレット」、4位が「ちゃお」という結果に。一方DKは2位が「週刊少年マガジン」、3位が「週刊ヤングジャンプ」でした。
「週刊少年マガジン」、「週刊少年サンデー」、「週刊ヤングジャンプ」などの少年マンガ雑誌は、JKのランキングでも上位に入っています。一方、DKの10位には「別冊マーガレット」がランクイン。少年・少女マンガというジャンルにこだわらず、話題の作品や好きな作品を楽しんでいるのでしょうね。


4.今年のTOPは「呪術廻戦」!2位以降は男女で好みがわかれる

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高校生がいま(2021年4月時点)ハマっているマンガを聞きました。全体をみると、男女ともに少年マンガ系の作品が多数ランクインしています。その中でも特に、ジャンプ系のマンガ雑誌に掲載されている作品が多い印象です。

男女でTOPとなった作品は「呪術廻戦」6月にはローソンからコラボレーション商品が発売されたり、ユニクロ×呪術廻戦のUTが発売予定となったりするなど、人気の高さがうかがえます。

2位以降は、男女それぞれで好みの作品が異なる結果となりました。
JKのランキングでは、2位に2020年12月に実写映画化されたことでも注目を集めた「約束のネバーランド」がランクイン。DKでも10位と人気です。続くJK3位は「ハニーレモンソーダ」で、今年の7月には実写版映画が公開予定。4位は小説が原作の「薬屋のひとりごと」がランクイン、6位は体内の細胞などを擬人化し、学びにもなると話題の「はたらく細胞」がランクインしています。
そして8位には、海外でも映画版が大ヒット中の「鬼滅の刃」がランクイン。前回の調査では、男女ともに少年マンガ部門で1位だったのが「鬼滅の刃」でした。

一方のDKは、ヒーローもの、冒険、ダークファンタジー、バトルものといったジャンルの作品が多くランクインしています。DKの2位は、“無個性”だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していく様を描いた「僕のヒーローアカデミア」がランクイン。3位には「ONE PIECE」、4位は「進撃の巨人」といった長く人気を保持している作品が続きます。「ONE PIECE」は特に高3DKに人気がありました。そして7位には怪獣が登場するバトルものの「怪獣8号」がランクインしました。


昨年の前回調査とはランキング内容も変わり、新たなヒット作品から長期連載のヒット作までさまざまな顔ぶれが並ぶ結果となりました。

紙・電子にかかわらず、ふだんの生活の中でのちょっとしたスキマ時間や、リラックス目的でマンガを楽しんでいる高校生が多いようです。気軽に楽しめるのがマンガのよいところ。お気に入りの作品を楽しんでくださいね。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年4月23日~2021年4月26日
有効回収数:1004サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります

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