高校生の将来の夢や目標はどんなものでしょうか?昨年(2020年)に続き、今年もイマドキの高校生の仕事に対する考え方や、なりたい職業についてリサーチしました。

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◆Topics◆

1.高校生のなりたい職業は、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」が僅差でTOP2、3位に「看護師」
2.将来、働く会社/企業を選ぶときに重視するのは?JKは「人間関係」、DKは「給料」
3.10年後は「安定した収入を得ていたい」と考える高校生が5割超!

1.高校生のなりたい職業は、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」が僅差でTOP2、3位に「看護師」

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まずは高校生に将来いちばんなりたい職業を聞きました。全体では、なりたい職業が「決まっていない・わからない」と回答した高校生は、全体で約18%でした。この質問に対する「決まっていない・わからない」の回答の割合は昨年も18%で、昨年同様に学年が上がるにつれて割合は下がっています。高校生活を通して進学や就職を考える中で、なりたい職業が見つかっていくのかもしれません。男女別にみると、DKのほうが高い割合で「決まっていない・わからない」と回答していました。

全体TOP3は、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」「看護師」という結果でした。そのほかにも「医師」「警察官・消防官・自衛官」「保育士・幼稚園教諭」「薬剤師」などもランクインし、昨年の調査と同じく国家資格が必要な職業が多く選ばれました。

男女別にみると、JKのTOP3には、昨年と変わらず「看護師」「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」がランクイン。
「看護師」は昨年に続き今年もJKがなりたい職業1位となっています。看護師になりたい理由として、家族の影響や働く姿に感銘を受けたという声もありました。2位の「教師・教員・大学教授」は、憧れの先生や親などの影響も大きいようです。3位の「国家公務員・地方公務員」は、収入の安定や国を背負うやりがいなどに魅力を感じているJKがいるようです。

一方、DKのTOP3は、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」がランクイン。「教師・教員・大学教授」は、昨年では3位(6.0%)だったものの、今年は1位(8.1%)憧れの先生がいるという声が多数上がっていました。2位の「国家公務員・地方公務員」は、安定しているというイメージから選ばれている様子。DKでは、昨年に続き「システムエンジニア・プログラマー」のほか「ゲーム業界の仕事(ゲームデザイナー、ゲームクリエイターなど)」も上位にランクイン。ゲームがきっかけでプログラマーになりたいと思うDKもいるようです。


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そのほか、昨年はランキング外だったものの、今年は10位以内にランクインした職業をJK・DKそれぞれご紹介します。
今年ランクインした職業をピックアップ!

【JK】警察官・消防官・自衛官
2021年9位ランクイン
・東日本大震災での災害派遣の様子をテレビで見たから(高3女子)
・「警察官・消防官・自衛官」になって音楽隊に入りたい(高3女子)
・女性警察官の方にお世話になって、憧れを抱いた(高3女子)

【DK】学者・研究者
2021年8位ランクイン
・ロボットが好きで、ロボット工学者になりたいから(高1男子)
・小さい頃から宇宙の神秘にとりこになっている(高1男子)

周りにいる人、新たに出会う人、メディアなどの影響や作品などにふれ、感銘を受けながら、さまざまな職業に興味を持っている様子がうかがえます。


2.将来、働く会社/企業を選ぶときに重視するのは?JKは「人間関係」、DKは「給料」

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次に、実際に就職活動や会社選びをするときのことを想像して、将来働く会社/企業選びで特に重視しそうなことを、最大5つまで選んでもらいました。

全体TOP2は、「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「人間関係/職場の雰囲気がいい」が僅差で、どちらも4割超でした。JK1位は「人間関係/職場の雰囲気がいい」で5割超。職場の人間関係や雰囲気を気にするJKが多いことがわかります。また、働きがいややりたいことなども4割台と上位に続きます。「土日が休み」も6位となりやや重視している傾向がうかがえます。
DKの1位は「給料/ボーナスなどの待遇がいい」で4割超2位は「仕事の内容が、自分のやりたいこと/得意なことである」となっています。上位の顔ぶれはJKともに似通ってはいますが、「転勤が少ない」がJKよりも高めの割合で10位にランクイン。またランキング外ですが、「将来性がある注目の業界」もDKのほうが割合が高い傾向にありました。

学年別にみると、「福利厚生/社員へのサポート体制が充実している」の割合が、男女ともに学年が上がるにつれて高くなっていました。就職が近くなるにつれ、考え方もより現実的になってくるのかもしれません。


3.10年後は「安定した収入を得ていたい」と考える高校生が5割超!

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高校生に10年後どんな自分になっていたいと思うか聞いたところ、全体TOPは「安定した収入を得ていたい」で5割超でした。前のトピックでも「給料/ボーナスなどの待遇がいい」が1位でしたが、将来は金銭的な不安を感じることなく生活していたいという、堅実な高校生の気持ちがうかがえます。

全体の2位以降は、「好きな相手と恋愛・結婚していたい」「趣味を楽しんでいたい」「仕事とプライベート 、両方を充実させていたい」、「だれかの役に立っていたい」が4割台で続きました。

男女別にみると、JKのTOP3は「安定した収入を得ていたい」「好きな相手と恋愛・結婚していたい」「仕事とプライベート、両方を充実させていたい」がそれぞれ5割超の僅差でランクイン。JKは、全体的に各選択肢の割合が高くなっていることからも、将来に対していろいろなイメージ像を持っている様子。また、JKはDKと比べて「親孝行 / 家族孝行をしていたい」と思っている人の割合が高いようです。

DKのTOP3は、「趣味を楽しんでいたい」「安定した収入を得ていたい」「好きな相手と恋愛・結婚していたい」がそれぞれ4割超となっています。DKは「お金持ちになっていたい / 稼いでいたい」もJKと比べると上位にランクインし、割合もやや高めとなっていました。
JK・DKともに、上位には安定や自分の時間の充実はもちろん、だれかの役に立ちたい、目標や夢をかなえていたいといった項目もランクインし、未来への力強さや意志を感じます。


昨年に続き、今回の調査でも高校生が将来を見据え、なりたい職業や働く上で重視することを真剣に考えている姿がうかがえる結果となりました。10年後の自分の姿をイメージすることで、いまのうちにやるべきことも定まっていくかもしれません。まだなりたい職業が決まっていない人も、色んな意見を参考にしながら将来について想像をふくらませてみるのもよいですね。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年9月7日~2021年9月8日
有効回収数:1044サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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